復刻版発行…ジェーアンドジェー・コーポレーション（2002年）原版発行…政教社（大正九年）日本及日本人臨時増刊第七百八十號大正9年（1920）当時の日本の学識者、ジャーナリスト、文人、文化人、教育者、政治家ら400名近くがちょうど今頃にあたる100年後の日本の有り様について考え、予測した寄稿などから成っています。例えばエネルギーについて、「蒸気に代ふる電気」とか「石油の応用頗る隆盛、ガソリンが頓に必需品と為り」に留まらず、「太陽の光熱を利用するが如き」というように示唆に富んだ予想もあれば、「無線電信の発達は、地球と火星との交通を拓くかもしれません」とまだ達成されていない予測、厳島神社宮司による「金色銀色人種の戦争」や早大教授の「大陸を支配する運命」などもあれば、詩人の生田春月のようにズバリ未来を読んだと言えるような内容まで。いろいろとハッとさせられます。#本 #歴史／日本史 #日本人 #大正時代