高さ13.5cmほど500g弱赤土に化粧土、乳白色の釉薬。「６月頃から手の調子が戻ってきて、喜びのあまりナゾのものを作ってしまった」と言っています。ってことは「骨折3本、克服したぜ」のピースサインなんだろうか。この赤土ですが、砂のような質感の粘土なので造形がかなり難しいです。私もトトロの茶碗で使っていますが、素早く扱わないと崩れてしまうので苦戦しました。骨部分は化粧土を塗ったあとに半乾きで拭き取っています。一部粘土の地の色が見えていますが、本焼していますので色が落ちてきたりはありません。人間の顔や手を作るのは妻でもやっぱ難しいらしいのですが、さらに逆立ちしたらもっと面白い気がしてやってみたんだとか…指先から花を出してもなんか違うという華道家としての意向もあったとか。骨折を乗り越えた記念なので、後ろの支えが骨の形になっています。しかし、当時のレントゲン写真は見たショックで倒れてしまってよく覚えていないし、お医者さんがCD ROMに焼いてくれたものは息子がピタゴラ装置を作るのに使ってボロボロになっているし…「しかたがないから豚足の骨格標本を見て作ったのよ」だそうです。黙っていたらすごく雰囲気あってめちゃくちゃカッコいいのにな…(^^;)今まで何度か『手』を作っていましたが、焼成せずに壊していましたので本人も納得できる形まで造形できたようです。同じ赤土でヤギ、親指、ラスコーやグリーンスリーブスの茶碗など作っています。#妻の作った陶芸