実家の物置にあった本です。昭和6年(1931年)1月10日発行 第1刷 白水社刊 レイモン・ラディゲ作 堀口大學訳「ドルヂェル伯の舞踏会」です。 1931年（昭和6年）の堀口大學による翻訳発表の流れの中で、堀辰雄、横光利一、三島由紀夫、大岡昇平などの諸作品に影響を与え、その結果はそれぞれの具体的な諸作品となって現れたと評されています。特に、堀口大學の翻訳文に魅せられた一人である三島由紀夫は15歳で初読し、何度もくり返し読み「少年時代の私の聖書であつた」と述懐しているということです。 ビニールカバーには破け・汚れがあります。背や表紙・裏表紙の縁にスレ跡があります。本文にも所々小さなシミがありますが、この時代の本としては比較的良い状態だと感じます。読むには問題ありません。厚さ35mmありますので、宅急便コンパクトでお送りします。